痛みと記憶

痛みには大きく分けて2種類の痛みがあります。

一つ目は現在起きている身体の痛み。

これは怪我や内臓からの不調、凝りが慢性化して痛みが出るなど様々な種類があります。

もう一つが身体には痛みが起きていないけど脳が記憶している痛み。

いわゆる慢性痛というものもこちらに含まれている場合もあります。

身体に起きた痛みは

神経を通して脳に伝わり脳で痛みを感知します。

これが長い間続くと脳はその痛みを記憶して常に防御しようとする働きがあります。

これが記憶された痛みです。

この場合、身体だけの介入だけだと不十分な場合があります。

身体が変化しても脳がそれを認識しない限りその記憶された痛みを変換することはできないのです。

そのために動くことが必要であり、

動くことで改めて痛くないのかもと脳が認識すると記憶が書き換えられます。

シンプルな記憶の場合には身体を整えて動くことで取れるのですが

中にはまた再発する場合もあるのです。

それはなぜかというと

記憶が単なる記憶だけでなく

他の情報と一緒に記憶されている場合です。

痛みが起きて辛い思いをしている時に

辛い一言を他人に言われたり

痛みが起きたことで集中できなくて仕事で大きな失敗をしたりと

他の出来事が追加されている場合には

動きで新たに覚えても

脳の深くに記憶されたものは変わりません。

そのため、脳の深部にもアプローチしながら身体を変えて

さらに動きも変化させることで初めて変わってきます。

それが最近発案した脳科学と整体を合わせたアプローチ方法です。

それを行うと記憶も変化して嫌なものがそう感じなくなったり

身体も変化したりといろんな変化が起きています。