脊柱管狭窄症について

整体のご依頼で多いのが

腰部脊柱管狭窄症です。

脊柱管の間隔が狭くなり

神経に圧迫をして痛みや痺れが出るとされている病態です。

神経を圧迫することで症状が出るとされているのですが

アメリカの整形学会では

神経圧迫と症状の相関性は少ないとも10年ほど前から言われており、

私自身の臨床の経験としても

相関性は少ないかなと思います。

ただ気になるところとしては

なぜ間隔が狭くなったのか。

毎日30kg以上の物を持ち続けるなど

極端な負荷がかかる生活をしていて間隔が狭くなるのは

容易に想像がつくのですが

そんな生活をしていなくても間隔が狭くなるのはなぜでしょうか?

一つ目は姿勢の偏りによって腰が反りすぎる、逆に丸まりすぎて椎間板に局所的な圧力がかかって

変形して狭くなるということ。

実際の現場では反りすぎている方は少なく、むしろ丸まりすぎていてなっている方がほとんどです。

よく脊柱管狭窄症になると反ることをしないようにと言われますが丸まってなった方は

逆に反らないことを意識しすぎて症状が出ている方が多いです。

二つ目は骨盤から足裏までの間でクッション性が失われることで床から圧力を受け止めるのが椎間板になっているケース。

腰痛の原因で多いと感じているのがこのクッション性が失われているという現象です。

人には足裏、膝、股関節、仙腸関節と下から順にクッションがあって次に背骨の椎間板でクッションで衝撃を受け止めていますがそれが破綻すると背骨に衝撃が加わって変形してくるものです。

三つ目は腰より上の重さが乗っかるケース。

胸部など上半身の重さが顕著でずっと何かを乗せているかのような重さがあるタイプ。

頭が重い、肩や首が重い、腕が重い、呼吸が浅いなどの症状がある方はこのタイプになりやすく上の重さを受け止めるのが腰になって変形していきます。

それ以外にも原因は多々あるのですが

それらを考慮すると腰だけに問題があって症状が出ているわけでは決してないものです。

人の身体は局所で動いているものではなく

全体が一つの生命体として動いています。

どこかが痛い時、どこかだけに問題があるわけではなく

内臓もどこかだけが悪いということはなく、それをカバーするために他の臓器も負担がかかっている状況で

全体を見ないと現在の状況はわからないものです。

西洋医学は部分のスペシャリストですが

整体は全体把握のスペシャリストです。

全体を把握しながら

弱いところ、強いところ、硬いところ、動きすぎているところ、緊張しているところ、ゆるいところ

を評価していき必要なところにアプローチをして全体の生命力を回復させるのが私が行っている新しい整体です。

多くの人を快適に笑顔にできるように日々邁進していきます。