大切なのは主役ではなく脇役

『大切なのは主役ではなく、脇役』

この前セッションをしながら話した言葉。

痛みがあったり
動きにくかったり
痺れがあったり
すると

問題があるのは
その部位だと思ってしまう。

身体の現在の問題だと思う主役の部分。


だけど、主役が目立ってしまっているのはバランスが崩れている証拠で主役だけ目立つものは面白さがなくなる。

そして主役をどうにかしようとしても目立つことは変わらない。

本当に大切なのは
主役ではなく脇役で、
脇役がしっかりと存在感を出してくれることで
主役は頑張りすぎなくても良いということになる。


東洋医学だと
虚や実で身体の状態を表すことがあるけど

かつて虚が悪く、実が良いようなイメージがあった。

『上虚下実』という言葉もある通り
身体はその状態が良いと言われている。

“地に足がしっかりとついて足腰がどしっとして
上半身の力は抜けている状態のこと“を

上虚下実

という。

これが理想だと思っていたけど、
身体にはその先がある。
虚も実もない、中庸の世界。


最近読んだ本に書いてあったことで腑に落ちたことがあった

“人は何兆個の細胞でできている。そう考えるとたくさんの細胞が一つを作っているように感じるが
始まりは一つの細胞から始まっている。一つの細胞が何兆個に分裂したのだ。“

という文を読んで

人の動きと言うものは
単独で動くということはないのだなと改めて思った。

指を動かすという動きでも指だけでなく全身で常に動いている。
それが全体性。


話はそれましたが
実が決して良いわけではなくて
実になっているのは虚があるから実があるという現象。

つまり、虚が変わらないと実は変化してこない。


脇役がいるから主役がいる。

それと同じで
虚(脇役)を目立たせることで実(主役)が目立ちすぎなくても良い。

それもバランスであり、中庸である。


そんなことを考えながら
痛みがあるところも
痺れがあるところも
動きにくいところも

使えていない脇役を探すところから始めると
身体の変化は良い方向に進んでいく♪

やっぱり身体って面白い。